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戦略会計の手法!MQ会計って知ってますか?

MQ会計というのは会計を勉強してきた方でも、あまり耳にする機会がないかもしれません。管理会計におけるCVP分析とは少々異なる部分があるのです。

管理会計というのは率を大切にする傾向にあります。ですが、実際の会社における数字は率で考えていくのは難しく、経営者にとって理解し難い内容になっていると言っても、過言ではないでしょう。

より分かりやすく実情を示している情報が必要なのです。そんな中MQ会計は様々なことに応用出来て、柔軟性のある方法と言えます。

また、勉強したことがある方でも横文字における数式で理解するのが難しく感じてしまい、毛嫌いしてしまうことも有るでしょう。ですが、MQ会計はより実践的に簡単に考えられる方法なのです。

その意味を的確に把握して実務に活かしていくことが重要と言えます。要素を1つ1つ捉えて総合的に理解していきましょう。

制度会計は義務を果たすとともに結果として分析できるに過ぎません。ですが、経営者は積極的にその分析を行っていきたいと考えています。

その際に会計の専門家しか理解できない説明では意味がないのです。より簡単に理解できて実践的に使っていける会計が必要と言えるでしょう。

今回は、戦略会計の手法であるMQ会計について具体的にご紹介していきます。

MQ会計とは?どんな業種で活用できるの?

MQ会計は、金額という数字で把握するためのものですので、業種に関わらず利用することが出来ます。

金額で把握する場合には、他企業との比較も可能です。競業他社はもちろん潜在的に競業他社になり得る企業とも比較できるのです。

それだけ柔軟性のある会計手法であると言えます。経営について考えていく際にとても有用な方法ですので、是非考慮していきましょう。

MQ会計は要素法

MQ会計というのは、要素に分けて考えていく方法です。ですから、詳細に分析していくことができます。

経営を行っていく際に必要なのは、制度として行っていく会計だけではありません。このような戦略を練っていけるような会計も重要です。

なぜなら、後者は利益に直結していくと想定できるからと言えます。要素ごとに分解してより科学的に考えていけるのがMQ法なのです。

以下では、要素のそれぞれについて解説していきます。

要素① P:プライス(価格)

Pはプライスの頭文字であり、プライスとはいわゆる販売価格です。ですから、いくらで販売したのかがこちらに入ります。販売価格からコストが控除されて利益になるのです。計算をする基礎的な役割があると言えるでしょう。

ですが、実際には物やサービスを売ると言っても、市場の状況などの影響を受けたりと簡単なことではありません。ですから、様々なことを考慮する必要があるのです。

ひとつの要素としてどのようにしていけば良いのかを考えていかなければいけないと言えるでしょう。

要素② V:バリアブル・コスト(原価)

Vとはバリアブルコストの頭文字であり、バリアブルコストとは変動費です。ですから、操業する際に変動する費用と言えます。

商品を製造する際にかかった費用がこちらに入り、MQ会計の要素の一部です。

PからVを控除してMを求めたり、MにVを足してPを求めたりすることが出来ます。

要素③ Q:クォンティティー(数量)

Qはクォンティティーの頭文字であり、数量を意味しています。商品を販売する際などにはその数量が大切であり、どの計算を行うにも重要です。

MQ会計では以下のように、P・VもQの要素と一緒に考えられます。

・P→PQ
・V→VQ

こうすることで、個別の情報が全体の情報を示すようになるのです。このように数量を掛け合わせることで全体を表現していくことが出来ると言えます。

要素④ F:フィックスド・コスト(期間費用・会社経営費)

Fはフィックスド・コストの頭文字で、フィックスド・コストは期間費用や会社経営費用を意味する言葉です。会社を経営していると会計期間を通じて発生する販売費や一般管理費などがかかりますが、そちらがこの要素に入るのです。

固定的に発生するので、Qである数量の影響を受けることはないと言えます。商品を製造販売しようと考えて操業していく際に、操業に関わらず期間的に同額発生するのです。

要素⑤ G:ゲイン(利益)

Gはゲインの頭文字であり、利益を意味します。他の要素により最終的にGが成り立つ関係にあると言えるでしょう。

要素ごとに個別に存在しているので、他の要素それぞれGが上がる組み合わせで動いていくのが理想です。

MQ会計はP、V、Q、Fの4つの要素によってGが決まる

前述したように、Qである数量がP・Vに関係していきます。ですから、PQ・VQとして計算されるのです。そこから、期間費用・会社経営費であるFが控除されて利益であるGが決定されます。

このように、要素ごとの組み合わせにより利益が計算されるのです。要素は個別に存在して動きますが、利益を計算する際に有用な計算式が成り立つのです。

この計算式を利用してGを最大化するように考えていくことが重要と言えるでしょう。

実はMQ会計の「M」は要素に入っていない

MQ会計というとMが大切に感じられますが、Mは要素には入っていないのです。『じゃあ、なんでMQ会計って言うの?』と思いますよね。

MQと言うのは、PQからVQを控除した結果の粗利などの数値を示します。ですから、重要な数字であることは間違いありません。

ですが、MQというのはPやVやQが独立して動いた結果として示される過去情報という位置づけがあるのです。経営について考える場合には過去情報は参考資料の位置づけでしょう。

あくまでも考えたいのは未来についての変えていける情報です。ですから、結果として示されるMを要素とせず、他の要素が重要視されています。

まとめ

今回は、戦略会計の手法であるMQ会計について具体的にご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。

管理会計を勉強しているとその違いに気付けず、誤ったMQ会計を行ってしまうと言われます。ですから、その内容について理解していく必要があるのです。

MQ会計の要素は、プライス(価格)のP・バリアブルコスト(変動費)のV・クオンティティ(数量)のQ・フィックスド・コスト(期間費用・会社経営費)のF・ゲイン(利益)のGにより成り立ちます。

それぞれが独立して存在していますが、PとVはQの要素と組み合わされて、PQ(販売価格)・VQ(変動費)として考えられるのです。こうすることで、実際の販売価格や変動費を適切に表すことが出来ます。

PQ(販売価格)からVQ(変動費)とF(固定費)を控除してG(利益)が計算されるのです。ですから、独立の要素を組み合わせて利益を計算することが可能となります。

MQと言うのは粗利等を示しますが、実際にMは要素に入っていません。なぜなら、粗利というのはPQ(販売価格)からVQ(変動費)を控除した結果に過ぎないからです。

そういった意味では、G(利益)は結果として計算されるものであり、過去の情報と言えるでしょう。ですが、経営者が必要としている情報は過去の情報ではなく未来の情報です。

過去は変えられませんが未来は変えられます。そういった意味で、MQ会計はM以外の要素を利用して、Gを最大化することを考えていくのです。

また、Qの単位は客数や取引先数などの数量を代入することも可能と言えるでしょう。ですから、MQ会計は未来について考える際に柔軟性のある有用な方法です。

会計を勉強している方もCVP会計にプラスして、より経営者に分かりやすく説明するために、実情を適切に表現したMQ会計を利用していきましょう。

今回ご紹介した内容が、戦略会計の手法であるMQ会計の理解の一助となれば幸いです。

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