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税理士の仕事に必要な資格とは?

税理士の資格取得は一般的に難関資格と言われています。税理士として働いていくにあたり資格だけ保有していれば良いと考えがちですが、実際には税理士の業務は多岐に渡りますので、そのため、税理士資格のみでなく、業務を円滑に進められる資格を入手することが望ましいと言えます。

昨今の多岐に渡る要望に応えていくためにも多様な資格取得を通じて日々研鑽していくことが大切と言えるでしょう。

また、競業である税理士事務所と同様のサービスの提供を行っているだけでは、生き残っていくことは難しくなってくるかもしれません。会計システムの発達が著しい現代においては税理士事務所も差別化を図っていく必要があるのです。

そこで税務のみでなく、経営をしていく上で必要な知識を獲得していくことが重要と言えます。そして包括的なサービスの提供を行っていくことが求められているのです。

今回は、税理士の仕事にはどのような資格が必要なのか、具体的にご紹介していきます。

税理士事務所で働く場合、必ずしも資格は必要ではない

税理士事務所で働こうと考えた場合には、税理士の資格が必須と考える方も多いのではないでしょうか。ですが、法定されているわけではなく、資格を有していなくても会計事務所の職員として働いていくことができます。

税理士事務所で働く場合には、税務・会計・経営など様々な知識を必要とするでしょう。そのため、全く知識のない状態から働き始めることは大変かもしれません。ただやる気次第では働きながら知識を得ていくことも可能と言えます。

会計事務所職員は、簿記・税金・社会保険などに関する知識を特に必要とします。ですが、実際には勉強をしているだけでは、会計事務所職員として働いていくノウハウは手に入りません。なにより実務を通して、実際にどのように業務を行っていけば良いのかを知っていく必要があるのです。

会計・税務・経営などのように、多種多様な幅広い知識を得ていくことが重要と言えます。とはいえ、実際には実務で良く使うポイントがあります。税理士の資格を有していれば独占業務を行うことが出来ますが、それに加えて実務で働きながら実践的な知識を獲得していくことが大切と言えるでしょう。

税理士として取得しておきたい資格

税理士事務所で働くにあたり取得しておいた方が良い資格は、当然業務遂行にあたって必要となる資格です。業務を遂行する中で必要と感じた場合にはその資格を積極的に取得する必要があります。

数ある資格の中でも税理士業務を行っていくにあたり、取得しておくと効率的に業務を進めていくことが出来る資格があるのです。

以下では、税理士として取得しておきたい資格を5つご紹介していきます。

簿記(特に2級以上)

1つ目は、簿記です。

簿記は税理士業務を行っていくにあたり、税理士の資格の次に大切とも言える資格です。日常における会計業務は複式簿記の知識があることで成り立ちます。

一般的に簿記と言われると日本商工会議所が主催している、いわゆる日商簿記です。こちらの資格の2級より上では、株式会社を中心として学んでいきます。ですから、2級以上の取得が望ましいです。

税理士の受験資格に日商簿記1級の資格を必要とする場合もあるため、税理士より劣っているのではないかという認識を持たれる方もいるかもしれません。ですが、日商簿記1級は簿記に特化し複合して出題されるので、簿記に対する理解がより深まることも考えられます。

税理士の資格を取得された方でも、勉強しておくと後の業務に役立ってくるでしょう。

FP(ファイナンシャルプランナー)技能士

2つ目は、FP(ファイナンシャルプランナー)技能士です。

FP(ファイナンシャルプランナー)技能士は、税理士業務に必要のない知識に思われがちですが、実務において、簿記と同様にとても大切な役割があります。FP(ファイナンシャルプランナー)技能士では、税理士業務におけるより実践的な内容を学んでいくことが出来ると言えるでしょう。

学ぶ内容は例えば以下のことです。

・社会保険、年金
・経済
・生命保険・損害保険
・金融
・税務
・不動産
・相続

税理士事務所における実務は中小企業を相手にしていることが多いのですが、人生プランにおける様々な相談を会社からではなく、個人からも受けることがあります。そのような時にお応えする知識が、詰め込まれているのです。

頼りになって信頼してもらえる税理士や会計事務所職員になるためには、会社のことのみではなく、個人個人の人生計画についても助言していけるような税理士になる必要があると言えるでしょう。

不動産鑑定士

3つ目は、不動産鑑定士です。

不動産も一見すると税理士業務に関係無いように感じるかもしれません。ですが、不動産というものは通常長期に渡って利用する高価なものと考えられるので、税務や会計においても大きな影響を及ぼすことが多いのです。

また、相続税や固定資産税においては不動産の評価額というものが重要になってきます。ですから、不動産と税金というのは関係があるものと言えるでしょう。

不動産鑑定士という資格を有していると、不動産に強い税理士という認識になり、他の税理士や税理士事務所との差別化にもつながるのです。

宅地建物取引士

4つ目は、宅地建物取引士です。

宅地建物取引士というのは、不動産を取引する上で無くてはならない存在です。と言うのも、不動産の取引を行うにあたり必要な「重要事項の説明」等は宅地建物取引士の資格を保有している人しかできないことになっています。

また、書面や契約書には宅地建物取引士の記名・押印を必要としています。ですから、税理士が宅地建物取引士の資格を保有していると、外注する必要なく円滑に取引を行っていけるのです。

中小企業診断士

5つ目は、中小企業診断士です。

中小企業診断士は、中小企業における様々な知識を学ぶことができます。中小企業を顧客とすることの多い税理士・税理士事務所にとってとても有用な資格と言えるでしょう。

例えば以下のことを学びます。

・経済、経営、会計
・法務、情報システム
・組織、マーケティング、生産・技術

他にも中小企業に特化した経営についてなども学びますので、中小企業におけるプロフェッショナルと言えます。

税理士や税理士事務所職員がこれらを学んでいるとなれば、税務の他に経営なども見てもらえると考えられるので、安心して任せられますよね。

資格があれば業務の幅は広くなる

このように、資格を保有していると会計・税務だけでなく様々なことを業務にしていくことが出来るのです。そのため、税理士資格だけでなく他の資格を保有することも大切と言えるでしょう。

税理士以外の資格取得により専門性が深まり、包括したサービスの提供を行っていけるようになるのです。顧客からしても色々な専門家にお願いするより、1人の人にすべて任せられることで効率的に経営を行っていけることが考えられます。

資格以外にもコミュニケーション能力も求められるようになってきた

資格を保有した方が良いとここまでご紹介してきましたが、それだけでは足りません。出来る限り顧客のニーズにお応えしていくことはとても重要です。

そのためには顧客との連絡をこまめに取るなどして信頼してもらえるようになることが大切と言えます。お話をしている過程において潜在的なニーズを探り、そこに焦点をあてたサービスの提供を展開していくことが必要になってくるのです。

顧客の経営のみならず人生において、親身になってお話しを聞いてくれる税理士というのが、現代において求められているのです。

まとめ

今回は、会計事務所で働くにはどのような資格が必要なのか、具体的にご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。

税理士として働く場合には税理士の資格が必要です。ですが、会計事務所の職員として働く場合に資格は法定されていません。日商簿記2級などを募集要項としている場合も多く見られます。

税理士として働いていくためには社会的信頼性確保のため、差別化を図りながら多岐に渡る包括的なサービスの提供を行っていく必要があります。

また、顧客とこまめな連絡を取り潜在的なニーズを探りながらサービスを提供し、経営のみならず人生に寄り添っていけるようなコミュニケーション能力というのも、現代の税理士と会計事務所職員に求められていると言えます。

今回ご紹介した内容が、税理士の仕事や必要な資格に関する理解の一助となれば幸いです。

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