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税務調査とは?税務調査が入りやすい時期と、見られるポイントを解説!

”税務調査”と聞くと、経営者にとって少し怖いイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。

「なにかしたかな?」と考えると、物怖じしてしまいますよね。

ですが、日頃からしっかりと会計業務を行い、適切に税務を行っている方にとっては、怖いものではありません。とは言え、税務調査がどのようなものなのか、なぜ税務調査をされてしまうのかが分からなければ、安心はできないですよね。

税務調査の内容を把握しておけば、日頃からどのように帳簿や証憑書類を整理しておけば良いかがわかり、結果として適切な会計処理とはどのような事なのか把握する事ができますので、恐れることはありません。

当記事では、税務調査とはどのようなもので、いつくるのか、見られるポイントとともにご紹介していきます。

突然やってくる!?税務調査とは?

突然やってくる!?税務調査とは?

税務調査とは、個人や法人による税金の申告が正しく行われているか税務署が調査することです。日頃から行われる証憑書類と帳簿の整合性などから、税金が正しく納付されているかを確かめていきます。

日本では「申告納税制度」と言って、自分で計算して納める税金が多くあるのです。申告納税制度による税金の計算は、個人や法人が行ってきた会計処理の結果に基づき、行われることになります。ですから、日頃から行っている会計の内容が間違っていた場合には、税金の納付も間違って行われる可能性があるのです。

気付かずに行われる誤った申告もありますが、なにより故意に行われることが問題と言えます。特にそんな時に税務調査は意味を成すのです。税金は公平に納税することを基本としているので、しっかりと調査していかなければなりません。

税務調査がいつくるかに関しては、明確な決まりがないので、焦らない為にも日頃から正確に会計処理などを行っている必要があります。ただ、連絡なく急に沢山の人が押しかけてくることは基本的には考えられません。

急に来るというのは、故意に間違った税金の申告を行っている場合で、連絡しないほうが良い状況です。なぜなら、証拠を隠されてしまう可能性があるからと言えます。基本的には事前に税務調査が来るという連絡があるので、そこに関してはある程度安心して良いでしょう。

時期の基準としては、秋ごろが多いです。日本は3月決算の会社が多く、その処理が一通り終わった後に税務署の人事異動が始まるので、7月あたりから本格的に行われることが多いとよく言われます。

税務調査はどうやって連絡がくるの?

税務調査はどうやって連絡がくるの?

基本的には電話でいつ税務調査を実施するのかという連絡があります。または、顧問税理士が居る場合には、そちらに連絡が入るでしょう。顧問税理士が居るのであれば、日頃から記帳代行や監査などを通じて、会社の会計に精通していると考えられるからです。

決まりはないので、連絡が来なければおかしいというものでもないですが、基本的には税務署の方もしっかり調査を行える体制を整えて貰ってから、調査したいと言えます。担当者がいなければ対応してもらえないので困ってしまうでしょう。

ですから、帳簿や証憑書類を整理したり、顧問税理士と質問に応えられるように、整える準備期間を与える意味でも、事前連絡が基本なのです。

税務調査は何が対象?

税務調査の対象となるのは、基本的には漏れていないか・実在しているか・過大計上・過少計上・整合性など多岐に渡ります。

ですから、どれが対象になるかと言われると全体が対象です。ただ、その中でもある程度ミスをしやすい箇所や、故意に操作されやすい箇所などがあります。そこを中心に捜査が行われるのです。

例えば、以下のようなことが中心です

現金・・・現金残高はマイナスになっていないか

棚卸資産・・・在庫の計上漏れはないか

売上・・・計上すべき時期は適切か

交際費・・・プライベートでの利用を計上していないか

このように、意図していないものから意図的に行われているものまで、税金の申告の誤りは様々なものが考えられます。ただ、その中でもよく誤りとされるところを中心に調査が行われるのです。

税務調査当日で見られる書類とは?

税務調査当日で見られる書類とは?

複式簿記によれば証憑書類と帳簿の整合性は確実になされます。ですから、追跡できることが大切になるわけです。基本的にはそれらの書類を揃えておき、税務調査を行いやすいように整えておく必要があると言えるでしょう。

具体的には以下のような帳簿や証憑書類です

・総勘定元帳

・現金出納帳、預金通帳

・領収証

・請求書

・源泉徴収簿、扶養控除等申告書

このような帳簿や証憑書類などを準備しておくことで、税務調査を円滑に進めることが可能となり、お互いに有用な調査とすることが出来るのです。

基本的には3年間分程度、隠ぺいの疑いなど悪質だと考えられる場合は、最大で7年間分必要と考えておきましょう。

税務調査で必要な書類の保存期間は?

保存期間に関しては、貸借対照表・損益計算書・総勘定元帳・現金出納帳・領収証などは法人税法上7年間とされています。ただし、会社法上では貸借対照表・損益計算書・総勘定元帳・補助簿などは10年間の保存義務があるのです。

同じ帳簿や書類などでも保存期間が異なるので注意が必要です。ですから、最長で10年間と覚えておけば分かりやすいかもしれません。保存期間が定められているので、その期間は保存しておかなければならないのです。

税務調査の時に質問に応じて適宜見せていかなければならないこともあり、捨ててはいけないので注意しておきましょう。数年前の帳簿や書類を見ても分からないことが多いです。ですから、分かりやすいようにまとめておくことで、紛失することなく綺麗に保存しておくことが出来ます。

書類を紛失してしまった場合は?

領収書などの書類を紛失してしまった場合には、経費として認められないかもしれません。その場合には、損金がなくなるので所得が増えることになり、加算税や延滞税が課されます。

ですから、出来る限りの対処を行う必要があるわけです。再発行してもらうか証明書を発行してもらう方法もあります。それがダメな場合には、自分で出金伝票を作成するなど対処法を考えましょう。

いずれにしても事実は変わらないので、間違っていないのであれば、しっかりと考えて対応していくことが重要です。認められるか否かは会社側が決められることではないので、出来る限り頑張って揃えることを大切にしましょう。

税務調査で入られやすい状況とは?

税務調査で入られやすい状況とは?

税務調査が必要な場合とは、普通ではない時です。つまり、調査に入る何らかの異常な要素があるから調べると言えるでしょう。

例えば、以下のような状況です。

・業界平均と比較して大きく乖離している

・決算書の整合性がない

・申告がない

ここ数年でいきなり伸びていたりすると、会計処理が疎かになっていたりすることも考えられます。また、虚偽の申告をしていることも想定できるので、そのような業界も狙われやすいと言えるでしょう。

いずれにしても、虚偽や申告がない場合に大きな問題になると考えられる場合には、税務調査が入りやすいです。ただ、あくまでも入りやすいに過ぎず、どこにでも税務調査が行われる可能性はあると言えます

まとめ

今回は、税務調査とはどのようなもので、いつくるのか、見られるポイントとともにご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。

税務調査は、虚偽の申告や申告がない場合などに税務に間違いがないか調査するために行われます。故意に行われた悪質な状況でない限り、顧問税理士に事前の連絡があり、整理する機会が与えられるのが、通常です。

入る時期として多いのは、7月あたりですが基本的に決まりはありません。普通ではないと散見される時に調査が入りやすく、ミスや故意に操作されやすい箇所を中心に調査が行われます。

計算書類・帳簿・証憑書類などは、法人税法上7年・会社法上10年の保存期間があるので、いつ見ても分かるように、しっかり整理して保存しておく必要があるのです。

日頃からルールに乗っ取り、適切に会計処理をして帳簿や証憑書類などをまとめておきましょう。税務調査が入ったとしても誠実に対応すれば特に問題はないですし、間違っている場合には訂正するだけです。

税務調査は、正しい会計処理をする機会にもなりますし、今後適正な税務の申告を行うためにも重要な調査と言えます。

今回ご紹介した内容が、税務調査に関する理解の一助となれば幸いです。

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