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経理担当者は知っておきたい!管理会計の基礎を解説

1事業年度において財務報告を行う「財務会計」は、複式簿記を利用して会計処理を行い、社外に報告をすることを目的としており、社内に報告を行う為に会計を行うのが管理会計と言えます。

管理会計は原価や予算等の管理や意思決定を行い、社内に経営報告をすることで、効率的な経営を行う為の改善策を見付けて講じていくことが可能です。

管理会計は会社の健康診断のようなものですので、財務情報の診断を行うことで問題に対する具体的な原因を探ることが出来ます。

管理会計を行っていくにあたってはメリットやデメリットを把握して、適切に活用していくことで、問題解決に努めることが出来て効率的な経営を可能にする役割があるのです。

今回は、経理担当者は知っておきたい!管理会計の基礎を解説していきます。

管理会計とは

管理会計とは

管理会計は、会社内部において経営管理者に対して報告することを目的として経営管理を行う会計です。管理を行う方法として決まりはありませんので、経営を効率的にして業績を上げていくことが出来るように、改善することが重要です。

管理会計には以下の種類があります。

・予算管理
・原価管理
・資金管理
・意思決定

会社の経営を行うには多角的な視点で管理や分析を行うことが必要です。予算・原価・資金の管理により標準化していくことが出来ますので、予算等との差異を把握することで、問題となっている個所に対して科学的にアプローチしていくことが可能と言えます。

経営の重要な意思決定において最適な選択をする為にも管理会計は一躍買い、重要な経営機会において最善の選択をしていく為には管理会計の知識が必須です。

管理会計は会社の健康診断のようなもの

管理会計は会社の健康診断のようなもの

管理会計は、会社における業績を把握して経営分析を行い、収益性や安全性等の指標を計算します。会社において収益性や安全性等は健康状態のようなものであり、日々の取引の結果、会社の健全性を把握することが出来るのです。

適時適切に会社の経営状況を具体的に把握するために、財務的視点を用いて経営分析を行うことで、競合他社との比較から改善すべき問題が見えてきますので、管理会計による経営分析はとても有用と言えます。

管理会計導入によりコストがかかりますので、コスト負担と便益を比較衡量して、便益が上回ると考えられる場合には積極的に導入をしていくことが重要です。

ですが、短期的視点で見た場合にコストがかかるからという理由で導入を断念するのは時期尚早であり、将来においてどのような便益があるのかを把握していくことが大切と言えます。

管理会計と財務会計の違い

管理会計と財務会計の違い

管理会計と財務会計では目的が異なりますので、その違いを適切に把握していくことが大切と言えます。財務会計においては事業年度の1年間が会計期間であり、管理会計は自身の会社が管理しやすい期間で行う必要がありますので、月次で管理することも多いです。

財務会計は1事業年度において取引を会計処理した結果に基づき財務諸表等が作成されますので、開示される情報は財務的な過去情報ですが、管理会計は過去情報のみならず、これからの未来情報として非財務的な視点も含めて考えていくことが可能です。

以下では、管理会計と財務会計における違いについて解説していきます。

社内報告が「管理会計」、社外報告が「財務会計」

財務会計は外部の利害関係者に対して報告する会計ですが、管理会計は内部の経営管理者に対して報告する会計ですので、報告対象が異なるのです。

財務会計は制度会計と言われており、会社法・金融商品取引法・税法の要請に基づき会計処理をした結果として、それぞれ「計算書類」・「財務諸表」・「決算書」を提出して社外の利害関係者に報告します。

これに対して管理会計は、経営管理を行い社内における管理者に対して経営管理に有用な情報を提供することを目的としていますが、法的に行うことが強制されている会計ではありません。

管理会計のメリットとデメリット

管理会計のメリットとデメリット

管理会計は経営においてとても有用であり、メリットが多いですが、デメリットも少なからず存在しています。

導入前において管理会計におけるメリットとデメリットの両者を把握して、適切にメリットを享受し、デメリットを避けていけるように行動していくことが重要です。

以下では、管理会計のメリットとデメリットについて解説していきます。

管理会計のメリット

管理会計におけるメリットは、経営状況が可視化されて経営分析が出来ることにあります。経営分析により改善すべき箇所を把握した後、経営戦略に反映することで、次期の事業年度における目標となり従業員全体で目標に向かって足並みを揃えていくことが可能となるのです。

具体的に把握することが出来て、どの部門においていくらの利益または損失が発生しているのかが分かるので、業績を上げていくにあたりボトルネックを探して改善していくことが可能と言えます。部門別における業績を把握することで、部門ごとの管理者が管理を行うことが可能となり、さらに詳細な情報を管理することが出来るのです。

管理会計のデメリット

管理会計を導入することで、管理や意思決定を行う際の計算が増えますので、初めて導入する会社においては、導入コストがかかってしまうことが言えます。

管理会計により改善すべき箇所を把握して経営戦略に反映することで、管理を行う手間が増えることや、管理の厳格化等により工員のモチベーションが落ちてしまうこともあるので、無理のない範囲での実践的な経営戦略を行っていくことが重要です。

まとめ

今回は、経理担当者は知っておきたい!管理会計の基礎を解説してきましたがいかがだったでしょうか。

管理会計は、会社内部における経営管理者に対して報告する為に、経営管理への役立ちを目的に行われる会計です。財務会計は制度会計によって外部利害関係者に対して経営報告を行う会計ですから、目的や報告対象が異なります。

財務会計は制度会計として、会社法・税法・金融商品取引法の要請に基づいて会計処理した結果を、それぞれ「計算書類」・「財務諸表」・「決算書」を作成して外部利害関係者に対して経営報告を行うのです。管理会計は法的に強制されている会計ではなく、会社ごとに管理しやすいよう、業績の向上を目的に行われる会計と言えます。

予算管理や原価管理等を行うことや、重要な経営機会における最善の意思決定を行うことに管理会計は利用出来ます。管理により予算との差異を把握して問題を可視化し、問題解決を行っていくことが可能です。

管理会計を行うことにはメリットが多く、経営分析により可視化されたボトルネックを改善して経営戦略に反映することで、次期の事業年度における目標となり、会社全体で目標に向かっていくことが出来ます。

管理会計を導入するにはコストがかかりますので、費用と便益を比較衡量して導入することが有用かを決定することが大切です。

部門別に管理することでより詳細な経営分析をすることが出来ますが、管理を行う手間が増えてしまい、管理も厳格化し過ぎることで、工員のモチベーションが下がってしまうこともありますので、注意が必要と言えます。

このように、管理会計は会社において経営管理を科学的に行う上でとても有用な会計で、メリットとデメリットに関して考えながら導入すべきかを判断することが重要です。

管理会計は財務会計と異なり、過去情報や財務的視点のみならず、未来情報として非財務的な視点も含めて総合的に判断していきますので、より実践的な指標を経営管理者に提供していくことが出来ます。

今回ご紹介した内容が、管理会計の基礎に関する理解の一助となれば幸いです。

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