今月の言葉

今月の言葉(4月)第153回 「凡事徹底と三意」

徳川家康公の遺訓に「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し」とありますが、この言葉は日々の地道な努力以外に生き抜く道はないことを教えています。
確かに人生には人それぞれ幾多の課題や困難が待ち受けており、これを一つ一つ乗り越えていかなければなりません。
主に病気や死との闘いをはじめ、経済的問題、人間関係、自己成長等さまざまに課題があり、更にこれを細かく具体的に数え上げたらきりがありません。人間はまれに特別な天才もおりますが、おおむね凡人です。まずわれわれ凡人は凡人であることを自覚し、その凡人が事業で成功し、充実した人生を送るにはどうすればよいか、ご一緒に考えてまいりましょう。

私の結論から先に申し上げますと、「平凡を非凡に」する努力と工夫をすることだと思います。
そのためにまず大事なことが「凡事徹底」です。笑顔で挨拶、約束を守る、丁寧に仕事をすることなどはもとより、誠実に、情熱をもって、工夫しながら仕事に取り組んでいくことです。
すなわち仕事には「誠意」「熱意」「創意」の三意が大事な心得であり、与えられた仕事を誠意と熱意、創意をもってやり続けることです。その際に重要なのが次の三つのポイントです。

・「その仕事の社長は自分自身である」という考え方
・「その仕事から頂く給与はお客様からである」という考え方
・「その仕事は役に立たなければ意味がない」という考え方

●「その仕事の社長は自分自身」というのは、どんな些細な仕事でも、この仕事の社長は自分だという気概と主体性、責任感をもって取り組むことが大切です。些細な仕事をきちんとこなせないものに大事な仕事を任すわけにはいきません。その些細な仕事に創意工夫をこらしてこそ天下一の仕事を仕上げることができます。これがやる気につながる「自己実現」です。

●「その仕事から頂く給与はお客様」というのは、給与の源泉はお客様です。われわれが創り出した商品やサービスを認めてくださったお客様から頂いた代金がその源泉なのです。お客様の要望に応えられず、認めてくださらなければ給与は頂けません。これが「お客様第一」です。

●「その仕事は役に立たなければ意味がない」というのは、その仕事が粗悪であったり、お客様のニーズに合わなかったり、サービスが行き届かなければお客様のお役に立つことはありません。我々はお客様のお役に立ち、満足や感動を与えるために仕事をしているのです。それがなければその仕事や事業の存在価値はありません。これが「存在価値の継続」です。

以上「平凡をきわめて非凡に至る道」のポイントを三つ掲げましたが、少なくともこの三つはやり続けていきたいと思います。
日に日に変化してやまないこの世において、地道に「凡事徹底」して歩んでいきたいものです。

(文責:高良 明)

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