今月の言葉

今月の言葉(2022年6月)第203回 人生を全うする心得

私の所属している創新グループの経営理行(理念行動)の中に、“自分が源泉”という行動基準があります。“自分が源泉”とは、どんなに理不尽な事が起きたとしても、責任の所在を自分に焦点をあてはめて“相手に責任を求めない”、という考え方の指針です。

例えば、部下に資料の作成を頼んだ場合に、依頼した期日までに完了されていなかったとします。このような場合、“この人の怠慢”と考えるのか、“前日にリマインドなり状況確認なりしておかなかった自分に責任がある”と思うのか、という意識のあり方を後者の自分に焦点をあてるということです。相手を責めるのではなく、部下が完了できるような種を私がまかなかったことが真因とする考え方です。いわゆる究極の当事者意識のあり方です。

この考えを最初に学んだ際には、 “そうはいっても相手の責任感のなさが原因でしょ?!”と思ったのが本音でした。ただ、相手の責任が100%という思いを持っていたところで“何も解決しないのだな”ということが、私が学び得た尊いものでした。

このように少しでも「自分が源泉」の考えを持つことが出来ると次への失敗防止にもなりますし、自分自身の心に余裕(豊かさが得られる)が出来るように感じます。

ただ、自責の念に駆られやすい方は、どん底まで考えすぎることはなく、次へのポジティブな一歩としてとらえる事が必要かと思います。

また、“ここに生ききる”という行動基準があります。命を大切に、というのは簡単ですが、時には人生の中で想定外の事が起き、絶望的になることもあると思います。

私にも高校入学後すぐに学校を辞めるという自分自身でも想定外の経験があります。

しばらく何もしない時期もありましたが、小さな一歩を踏み出して新しい事をしてみると新鮮な気持ちになり心が晴れた記憶があります。就職活動において、色々なところに足を運び、その結果得た出会いが現職です。“生ききる”ということまで到達するには、日々の心の変化の中でかなり困難な事かもしれません。ただ、ビジネスでもプライベートでも心の底から人生を楽しみ、全うして生きている(生ききっている)と、自然と良い仕事・良い仲間が集まってくるものだと感じます。

私は、理念やビジョンは組織からの社会に対する教えの意思表示であると考えます。

組織に属している以上、理念ビジョンを大切にし、正々堂々と社員として胸を張れることが自分自身も一番輝けるものと考えます。人の命は有限ですが、組織は頑張れば無限に繋ぐことが出来ます。歴史を刻む一員として理念ビジョンに100パーセント生きつつ、少しでも違和感があれば異を唱える事も必要かと思います。自分の人生(仕事)を楽しくするのは、組織の方針はもとより「自分次第」であると考えます。

(文責:飯島香織)

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