今月の言葉

今月の言葉(2021年12月)第197回 利他の心で

「心を燃やせ」・・・

これは昨年大ヒットを記録した映画の劇中に登場する台詞の一つで、私自身とても印象に残っています。

人は誰しも心という不可思議なものをもっています。喜怒哀楽や、幸せを感じる心など様々な思いを感じる心がありますが、人はそういった心があるからこそ社会を創り、成長発展してきたのです。ではその心の根幹となるものは何でしょうか。それは自己の損得よりもまず他人を思いやる「利他の心」だと私は思います。

利他とは、自分のことよりも先ず他人ために尽くすことをいい、他人の幸せや利益のために行動することが結果として自らの利益にかなうということです。

いま世界的に取り組みが主流になってきているSDGsは、まさにこの利他の心の現れかと思います。

京セラを創設し、KDDI、JALという一流の企業において経営手腕を発揮した稲盛和夫さんの著書「心」には、「利他の思いから行動すれば、自らのもとに返ってくる。そして、行動の規範となるのは損得ではなく人間としての正しさである」と書かれております。

私は人としての正しさとは、自分の中の積み重ねにあり、その積み重ねにより磨かれた心が問われているのだと思います。

どの時代でも多様な価値観や考え方が存在するため、何が人間として正しいか判然としないことがあるかと思います。だからこそ善意なる心を磨き、その善意の心に従い行動していくことが大事なのだと思います。

感謝の心、謙虚な心、他人を思いやる心、どれも幼少の頃から大切だといわれてきましたが、本書を読み改めてその大切さに気づかされました。

親に育てられ、先生から学び、社会にでて仲間に支えられてきておりますが、どの場面においても必ず他者が存在し、その存在があったからこそ今の自分があります。

「利他の心」というたった四文字を言葉にするのは簡単ですが、実際に行うにはなかなか難しいことです。そういう時こそ今一度自分を見つめなおし、感謝の気持ちと「利他の心」を持ち続け、会社の要石、そして社会の柱となれるよう精進したいと思います。

 

(文責:山口 遼)

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