今月の言葉

今月の言葉(2021 年 7月)第192回 ジャムの法則

コロンビア大学の実験で分かった“ジャムの法則”という心理学の法則をご存じでしょうか?この実験はスーパーマーケットでジャムの試食販売を実施した際に、6種類のジャムを用意した場合と24種類のジャムを用意した場合で、どちらの方がより売れるかを検証し、種類の多さと販売の関係を調査したものです。

結果は、24種類の場合では試食した人の3%しか購入しませんでしたが、一方6種類の場合ではなんと30%の人が購入しました。この実験より分かったことは、人は選択肢が多すぎると「選択しない」という選択をする傾向がある、ということでした。身近な例を挙げると、昼食時にお店のメニューに20種類の料理が書かれていると「どれにしよう?・・・」と選ぶのに一苦労してしまいます。仮にその中からランチメニューとして5種類が抽出されていれば、比較的選びやすくなることが想像できます。

選択の問題とは話が逸れるかもしれませんが、誰かに何かお願いをする場合、一度にたくさんの依頼があると、人はうんざりして「一つもやらない」ということにもなりかねません。またそうでないにしても抜けが生じやすくなるでしょう。また組織において一度にたくさんの指針を掲げる場合、頭から抜け落ちてしまう可能性があります。日常生活の中では上記のような事象は少なからず生じると思います。そんな時こそ“ジャムの法則“を思い出し、試しに選択肢を減らしてみる、やるべき事を減らしてみるのもいいかもしれません。

豊かになった現代社会には、膨大な量のモノや情報が溢れています。私自身も「選択しない」状態を作らないよう、選択肢を絞るためにも、本当に必要なモノや情報の選定を進めていきたいと思います。

(文責:野々上 淳)

関連記事